花粉症で歯が痛くなることがあります。
花粉症(アレルギー性鼻炎)がひどくなったとき涙目、鼻水、くしゃみ、さらに上の奥歯のどれかがぎりぎり痛むことがあります。これは、鼻粘膜の炎症を、歯が痛いと、誤って脳へ信号を送るためです。
また、くしゃみや、鼻水などのアレルギー症状がでていないときも、歯だけが痛むときがあります。花粉症の薬を飲んで安静にし、痛みが取れれば、歯の治療の必要はありません。
三叉神経痛、蓄膿症でも歯が痛むことがあります。
とても痛いとき上下の歯を間違うときがあります。
下の図は三叉神経の走行を示しています。
三叉神経は歯の痛みを感じる主な神経ですが、顔中にその枝は広がっています。
虫歯がひどくて痛みが強い場合、上と下とどちらが痛いか判らなくなるケースがあります。また我慢していると耳の奥や目の裏まで痛く感じるときがあります。
これは歯などの末端の痛みの信号は、(A)の部分に集められて脳へ送られるのですが、強い痛みの時にはどの枝の神経が痛んでいるのか判らなくなってしまうためです。