僕が歯と歯茎のマッサージを始めたわけ
オレンジを知ったことで、前原の盲導犬センターにてパピーウォーカーの申し込みをしました .。
ユーミンちゃん、次の年、コメットちゃんを預かり1年間大切に大切に育てあげました。
ユーミンちゃんは、盲導犬に、コメットちゃんは我が家の癒し犬になりました。
オレンジと知り合って少しだけ社会のお役に立てたかなと思っています。
開業して間もない頃、Sさんという全盲の方が受診しました。口腔内は歯石と虫歯でいっぱいでした。約二ヶ月間、虫歯の治療のみならず、歯石を落とし、ブラッシング指導もしました。
半年後、歯茎が腫れてみえられたとき、愕然としました。以前と同じように口腔内は歯石でいっぱいでした。
事情を聞いてみれば、洗面所まで行くのが大変で、ブラッシングも毎日できないということでした。
再び治療のため何度か通院されているとき、ある日、盲導犬オレンジとともにやってきました。最初の頃、オレンジは何かを見つけては暴走し、Sさんは顔中血だらけで来院したこともありました。
それでも家族に気兼ねなく通院できるとうれしそうでした。
二度目の治療が一通り終わったとき、「歯がうまく磨けないのだったら、歯を磨いてあげましょう。オレンジと一緒に来ませんか」と提案したのが「成沢歯科クリニックの歯と歯茎のマッサージ」の始まりでした。
Sさんも快諾し週に2回、歯磨きと歯茎のマッサージを始めました。
Sさん自身も積極的に自宅で磨くようになりました。
2年近く続きましたがご主人の仕事の関係で鹿児島へ引っ越されました。
Sさん、今もご自分でしっかり磨いていると思います。
興味のある方は歯茎のマッサージのページをご覧ください。
それから歯磨きのへたな人、歯周病のひどい人に一人一人声をかけて18年経ちました。今では大勢の方が月に1度か2度、マッサージに来院されています。歯磨き上手な人も、3ヶ月に1度、半年に一度、検診をかねて来院されています。